所長メッセージ

ごあいさつ:「未来の図書館」研究について

近年,公共財政の逼迫から予算が削減され,どの図書館も舵取りが難しくなっています。これは大方の先進諸国の傾向で,英国では数年前,三桁の数の図書館が閉館されるということもありました。このような状況にあるものの,一方では,さまざまな形で図書館が人々の関心をひくようにもなっています。必要とする知識や情報あるいは綴られた思いを,図書というメディアに託して,人々をつないできた図書館は,今後とも社会を支える基盤であり,私たちの暮らしやコミュニティにとって不可欠なものだと思われます。

そこで,私どもは図書館のこれからのあり方についての研究に取り組むことにしました。図書館の未来に目を向けることとは,私たちが過去から引き継いだものをきちんと未来につなげる努力です。未来のデザインは,急速な情報技術の進展や社会変化を理解し,それに対応したものでなければなりませんが,まずはコミュニティで共有する図書館の価値を確認しつつ,この活動に展開するのがよいと考えております。

未来の図書館研究所の開所にあたり,経営理念(「図書館を通じて人々の夢を実現する」)のもとに,基本姿勢を次のように固め,みなさまのご期待に応える所存であります。みなさまのご理解とご支援をいただければ幸いです。

研究の基本姿勢:
(1)図書館を支えているコミュニティへの貢献を第一とします。
(2)エビデンスを踏まえ,全体をとらえて,結論を導きます。
(3)協調(パートナーシップ)を大切に考えます。
未来の図書館 研究所
所長 永田 治樹